当社は2020年8月、創立50周年を迎えました。1970年の創立以来、経営理念である「安心して暮らせる豊かな社会づくりに貢献する」ため、「FOR SAFETY FOR SOCIETY」の言葉にその思いを込めてまいりました。パリ協定の国連での採択を機に、地球環境問題や人権などの社会課題は、喫緊の課題として、世界的にも認知されています。企業においても、持続可能で豊かな社会の実現を目指すサステナビリティ経営が注目を集めています。
 当社は持続可能で豊かな社会の実現に貢献するために必要なことは、経営理念の実践そのものであると考えています。社員一人ひとりが経営理念の実践をより推進するため、「JESCOグループ サステナビリティ基本方針」を策定しました。
 2023年8月期~2025年8月期の新中期経営計画おいてもサステナビリティという観点で、当社のビジョン「日本およびアジアを中心にカーボンニュートラルやSociety5.0およびレジリエントな社会の実現に向けてダイナミックにチャレンジする企業集団を目指します」に基づき、中長期の成長戦略を構築してまいります。重点課題として、再生可能エネルギー関連設備、無線通信インフラ関連設備、海外エンジニアリング、海外建設、人材紹介等を掲げ、ストック&フローの連鎖により事業拡大を図ると共に、新規分野への進出や国内外のネットワーク構築、人材確保などを進めてまいります。併せて、今後とも安全最優先で高品質な工事やサービスを提供し、公平・公正な企業活動を通じ、社会とともに未来に向けて成長する企業グループを目指して、スピード感を持ってチャレンジ&イノベーションを推進してまいります。
 さらに、当社はカーボンニュートラルを最重要課題と捉え、再生可能エネルギー関連建設事業への注力と、森林保有による脱炭素社会の実現に積極的に取り組んでいます。2017年に取得した和歌山県「那智勝浦の保安林」が「公益財団法人都市緑化機構」からSEGESの「そだてる緑」Excellent Stage2に認定されました。今後も緑地管理による地域への社会貢献活動に取り組んでまいります。
 また、当社は「社員の夢と希望を実現するヒューマン・カンパニー」を目指し、長期的視点にたった人財育成を重視しています。日本及びベトナム国での人財開発のDX化を進めるべく「JESCOアカデミー」を2020年10月に開講しました。クラウドを利活用したオンデマンド配信による技術者教育で、いつでもどこでも好きな時に受講することができます。将来的には対象を国内外のパートナー会社に拡大し「グローバルアカデミー」を構築してまいります。 
 引き続きJESCOグループをご支援頂きますようお願いいたします。