PROJECT STORY 08 |
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水防災情報システムを構築し、ベトナムの古都・フエ地区の洪水被害を軽減
―海外初の防災関連設備プロジェクト―
プロジェクトマネージャー JESCO ASIA執行役員 此枝 晃 JESCOグループがベトナムのフエ地区で手掛けていた海外で初めての大型防災関連設備プロジェクトが2021年9月、完工した。SDGs(持続可能な開発目標)の目標11「住み続けられるまちづくり」に取り組み、サスティナブルな社会づくりに貢献した。 |
海外初の大型防災関連設備工事の陣頭指揮をとったのは ベトナム政府は、日本のODA(政府間援助)と災害防止技術を活用して、ダムや河川の管理の能力を高め、洪水被害を軽減するため、水位、雨量などの水文観測設備と水防災情報システムの構築に乗り出した。
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水位10mのダムの湖底に機器を据え付ける工事を初めて経験 防災関連工事でJESCO ASIA社が担当したのは、水位観測局10カ所、CCTV局14カ所、無線局7カ所などを建設、機器を設置し、システム化することだ。
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言葉の壁に打ち当たるも現地技術者と徹底的に話し合い克服 工事は電気・通信関連から、土木、建設など多岐にわたり、6、7カ所の現場で工事が並行して進められた。此枝は1日に数カ所の現場を回り、工事の進行や品質をチックするとともに、工事内容の確認作業に奔走した。
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並行して数カ所に機器を据え付け、それを結びシステム化すること 「個々の場所に設備を据え付ける工事は難しくありませんが、今回の工事はダムや河川数カ所に設備や機器を据え付け、それをシステムとして稼働させることでした。これができるのがJESCOの技術といえるのではないでしょうか」。そう話す此枝の声が弾んだ。 (2021年12月掲載) |
JESCO ASIA JSC
執行役員(CSI事業部 事業部長)
此枝 晃
AKIRA KONOEDA